年上幼なじみのあぶない溺愛
先ほどは女の子たちが目を輝かせてけれど、今度は男の人たちが目を輝かせている。
それほど戸崎先輩は綺麗で、美人さんだった。そんな戸崎先輩と春哉くんが並んでいると、本当に……。
「本当に美男美女だよね、西山先輩と沙良先輩。お似合いだけど付き合ってないのかな」
私と同じことを望美ちゃんも考えていたようで、素直に口にしていた。
同時に私だけでなく、きっと多くの人たちがそう思っているのだろうと考えると、胸が締めつけられる。
「……志羽?本当にどうしたの?」
「えっと、なんでもないよ!」
先ほどから私の返事が上の空だったため、望美ちゃんを心配させてしまう。
慌てて笑顔を浮かべたけれど、望美ちゃんの心配そうな表情は変わらない。