年上幼なじみのあぶない溺愛
たとえ今は付き合っていなくても、そのうちふたりは……。
「よしっ、交換できた。あっ、私も個人的に連絡してくれて大丈夫だからね!」
「……ありがとうございます」
裏表のない、その笑顔はとてもきれいだと思った。
私にはないものを戸崎先輩はもっているのだ。それも、私がほしくてたまらないものを。
「それにしても本当に志羽ちゃんって可愛い!私も男だったらぜったいに我が物にしたい!」
「へ……」
「そりゃベタ惚れになるわけだ。こんな可愛くて穢れの知らない純粋な子、メロメロになるに決まってる」
ひとり落ち込んでいると、突然戸崎先輩が声をあげて私を抱きしめてきた。
あまりに急な出来事に、混乱してしまう私。