年上幼なじみのあぶない溺愛
「志羽ちゃんに招待してもらうってことは、志羽ちゃんと連絡先を交換済みってことなのね」
「まあそうですね。それがなにか?」
「楽しくなりそうだなって。三角関係は熱いバトルが繰り広げられるでしょ?それに彼の余裕がない表情を見られるかもって想像したら、ますます面白そうだなって」
沙良先輩が心なしか嬉しそうに、どこか興奮した様子で熱弁していたけれど。
私と火神くんは理解に遅れ、ふたり顔を見合わせて頭上にクエスチョンマークを浮かべていた。
「戸崎さん、1年生を困らせたらダメだよ」
そのときだった。
私たちの間に微妙な空気が流れていると、聞き慣れた大好きな人の声が聞こえてきた。