年上幼なじみのあぶない溺愛


 けれどスマホに表示されている時間を見て、間違っていなかったのだと安心した。

 じゃあ、ただ春哉くんが遅くまで寝ているだけ……?


 いつもはぜったい私より早く起きているはずなのに、まさかまだ寝ているなんておどろいた。

 珍しい……春哉くんも朝寝坊することがあるんだ。


「珍しいでしょ?だけど最近、体育祭の準備が忙しくて遅くまで起きているときが多いのよ」


 体育祭の準備に追われ、さすがの春哉くんも疲れているようだ。


「あ、じゃあ私……一旦家に帰ります!」

 春哉くんが寝ているのに、家に上がるのは申し訳ない。

 少し春哉くんの寝ている姿を見てみたいという気持ちはあるけれど……それで起こしてしまったら最低だ。

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