年上幼なじみのあぶない溺愛

「本当にごめんなさいね、いつもいつも。いい加減、志羽も自立しないといけないのに」

「志羽は今のままで大丈夫ですよ。俺がいますから」


　春哉くんの言葉がドキッと私の胸を高鳴らせた。

　俺がいるって……なんだか恋人にでもなった気分だ。かなり浮かれているけれど。


「このままだと志羽は春哉くんナシでは生きられない子になるかもしれないわ」

「そ、それは言いすぎだよ……！」


　そこまで依存していない……と信じたい。
　心当たりはすごくあるけれど。


「春哉くんばかり頼りすぎたらダメよ？春哉くんは大学受験もあるから大変なの」

「わかってるもん……」


　そうだ、春哉くんはあと1年で大学生になるのだ。せっかく同じ高校生になれたと思っても、すぐに彼とは離れてしまう。