年上幼なじみのあぶない溺愛
どうしようもなく悲しくなり、胸がギュッと締めつけられた。
「まったく、あなたって子は……本当に春哉くんが大好きね」
「……っ!?」
そんなこと、本人の前で言わないでほしい。
お母さんは呆れてしたけれど、私はそれどころではない。
恥ずかしくなっていると、お母さんは仕事に行くと言って家を後にしてしまう。
「ご、ご飯を食べよう……!春哉くんは食べる!?」
お母さんがテーブルにラップをかけて用意してくれていたため、早速食べようと思い席につく。
自然に、自然に!と呟きながら春哉くんに視線を向けると、彼は私のほうに近づいてきて、テーブルを挟む形で向かい側の席に座った。