年上幼なじみのあぶない溺愛



 なんだろう、この感じ……。
 直接肌になにかが触れていて、くすぐったい。


「……ん」

 それを確かめるようにして、もう一度目を開けたときだった。

 視界いっぱいに映る春哉くんの姿に、一瞬にして眠気が吹き飛ぶ。


 さらに春哉くんの右手が直接私の服の中に入れられていて……。


「きゃぁぁ!??」

 思わず大きな声で叫び、春哉くんを突き飛ばすようにして離れる。

 なに、どうしてこんな状況に……!?


「ど、どうしてこんなこと……!」
「あ、起きたね志羽。おはよう」

「おはよ……じゃなくて!どうして服の中に手を入れて……」

「ちゃんと俺、忠告したよ?起きないと手を出すって」
「聞いてないよ!」


 そんなこと言われた記憶などない。

 そもそも私は寝ぼけていて、夢が現実かもわからない状況だったというのに。

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