年上幼なじみのあぶない溺愛
2.はじめての男友達
登校初日はいい天気に恵まれ、快晴だった。
家から駅までの道を春哉くんと歩く中で、当たり障りのないやりとりをしていた。
「入学式の日にクラスメイトとは顔合わせしているんだよね」
「うん!何人かと話したんだけどね、みんないい人たちだった!」
中でも出席番号がひとつ前の前嶋望美ちゃんとはたくさん話した。
早速連絡先も交換して、何度かやりとりしていたほどだ。
最初は高校1年生に見えなくて、大人びた望美ちゃんに圧倒されたけれど、話してみると楽しかった。
少しサバサバしているだけで、明るいお姉さんのような人だった。