年上幼なじみのあぶない溺愛
あとすごく美人さんで、私が目指している理想にとても近かった。
望美ちゃんが春哉くんの幼なじみだとしたら、誰も文句は言わないだろうな……なんて自分で考えておいて悲しくなる。
「そっか、良かったね。男たちは大丈夫そう?」
「男たち……?」
予想外の質問に目を丸くして、春哉くんを見上げる。
春哉くんはいつもと変わらない穏やかな表情を浮かべていたけれど、質問の意味は理解できない。
「悪そうな男はいないかって意味だよ」
「あっ、そういうことか……!うん、大丈夫そうだよ!」
「本当?」
「もー、そんな心配しなくて大丈夫だよ」
入学式の時はいわゆる不良という人たちは見かけなかった……はず。
正直、緊張が勝っていてあまり周りを見ていなかったけれど。