年上幼なじみのあぶない溺愛
「じゃあどうして……」
沙良先輩が本気で戸惑っていると、先ほど倉庫前に来ていた青団2年代表の男の先輩だけが戻ってきて、私たちのもとへとやってきた。
男の先輩もあの場から離れてきたようで、他になにかすることはないかと沙良先輩に聞いていた。
いま、この場にいないのは2年の女の先輩と春哉くんだけ。
そんなふたりが一緒にいるのだと気づいた沙良先輩は、ハッとしたような表情を浮かべていた。
「うわっ、あの子大丈夫かな……」
沙良先輩はなぜか心配そうな表情を浮かべており、誰に対してかわからないでいると、ぱちっと沙良先輩と目が合った。