年上幼なじみのあぶない溺愛
10.大胆な行動
代表者のみに与えられた仕事が終わり、ついに体育祭が始まった。
「うわぁ……春哉先輩、本当にかっこよすぎない?青団で本当に良かった……」
青団の代表である春哉くんが前に出て青の団旗を手に持ち、そのとなりに沙良先輩が並んでいる。
美男美女のふたりは本当に絵になっており、多くの生徒の注目を集めていた。
「ぜったいに今日、春哉先輩に写真撮ってもらう!少しでもお近づきになりたい!」
先ほどから目を輝かせて話す望美ちゃんは、本当に嬉しそうだった。
この間まで春哉くんのことを西山先輩と呼んでいたけれど、体育祭で春哉先輩と呼ぶんだと意気込んでいた。