年上幼なじみのあぶない溺愛



「志羽、うじうじしない!もう目の前に志羽が好きな霧谷先輩がいるんだよ!?」

「あの、ほんとに……」


 体育祭が中盤に差し掛かったとき、完全に勘違いをしている望美ちゃんに連れられて赤団が集っている場所までやってきた。


「……あっ」

 私と望美ちゃんのやりとりしている声が大きかったのか、すぐに霧谷先輩は私たちに気づいてくれた。

 名前こそ呼ばれなかったけれど、春哉くんの幼なじみだとわかっている様子だった。

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