年上幼なじみのあぶない溺愛
「霧谷先輩!写真撮ってもらっていいですか!?」
望美ちゃんが食い気味に話しかけると、霧谷先輩は少しおどろいたように目を見開いた。
直後、小さく笑って私たちのそばまで来てくれる。
「いいよ、撮ろう。一緒に写ればいいか?」
「ひとりずつお願いしてもいいですか!まずはこの子から……」
望美ちゃんが私に視線を向けたことで、霧谷先輩も私のほうを向いた。
私が変に霧谷先輩の名前を出してしまったために、迷惑をかけてしまった気がする。