年上幼なじみのあぶない溺愛



「その様子じゃまだみたいだな。よっしゃ、あとで春哉に自慢しよっと。宮下ちゃんと一番乗りで写真撮ったって」

 たまにはやり返してみたかったんだよな、と続けて話す霧谷先輩はどこか嬉しそうだった。

 これがどうして自慢になるのかと思ったけれど、聞く前に望美ちゃんに『撮りまーす!』と言ったため、結局聞かずに終わってしまった。


 望美ちゃんとバトンタッチをする前に霧谷先輩のスマホでも撮り、私との撮影は終わる。

 そのとき、霧谷先輩に『ありがとう』とお礼を言われ、慌てて私もお礼の言葉を口にして頭を下げた。

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