年上幼なじみのあぶない溺愛



 お礼を言わないといけないのは私のほうなのに……霧谷先輩も優しい人である。

 私のあとは望美ちゃんが霧谷先輩と写真を撮り、目的を達成することができた。


「じゃあお互いに体育祭、楽しもうな」


 写真を撮り終わる頃には、親しげに霧谷先輩から声をかけてくれ、距離が近いと言っていた望美ちゃんの言葉の意味が少しわかった気がする。


「霧谷先輩、すっごくかっこよくていい人だったね!もっとチャラいイメージだと思ってたけど、そりゃ春哉先輩と負けず劣らず人気があるわけだ」


 霧谷先輩と写真が撮れたあと、私たちは青団の場所に戻る。

 望美ちゃんは霧谷先輩と撮った写真を眺め、霧谷先輩のことをかっこよかったと嬉しそうに話していた。

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