年上幼なじみのあぶない溺愛



 確かに霧谷先輩は、関係のないほかの団の生徒から写真を撮ってほしいと言われても、面倒な顔ひとつせず、丁寧に相手をしてくれた。

 笑顔で話してくれていたし、写真でも笑顔を浮かべてくれていたし、心の広い人だなと思っていた。


 けれどそれは霧谷先輩だけじゃなくて……。


「西山先輩、私とも撮ってください!」
「あたしもお願いします!」


 春哉くんも同じだった。

 青団の場所に戻ると、春哉くんは他の団の女の人たちから写真をお願いされていた。


 春哉くんは嫌な顔ひとつせず、笑顔で快くそれを受け入れており、女の人たちと写真を撮っていた。

 朝から何度も写真をお願いされる現場に遭遇していたけれど、それは学年問わずで、本当に人気なんだなと思った。

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