年上幼なじみのあぶない溺愛



 行きたくない……のが正直な気持ちだったけれど、拒否する前に望美ちゃんに腕を掴まれていた。


 霧谷先輩のもとへ行ったときと同様に腕を引かれ、春哉くんのもとへと連れて行かれる。


「あの、西山先輩!良かったら私と……」


 まだ女の人たちと話していたため、望美ちゃんは少し離れたところで一旦停止した。

 春哉くんは女の人たちから連絡先を聞かれている最中で、一体春哉くんは何人の女の人たちと連絡を取り合っているのかと気になってしまう。


 けれど、彼女でもないのにそんなことを聞くのは……春哉くんを嫌な気持ちにさせたくない。

< 270 / 380 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop