年上幼なじみのあぶない溺愛
「なんだか俺、避けられているみたいだね」
ここにきて、春哉くんは落ち込んだような表情を浮かべるけれど、ぜったいにわざとだ。
幼なじみであるため、それぐらいはさすがの私でもわかる。
けれどそのような表情をされて、いつも折れて負けてしまうのは私である。
今度こそ負けないぞと思うけれど。
「そんなことないですよ!きっとこの子、緊張してるんです!ね、志羽!」
望美ちゃんの圧がとにかくもうすごかった。
なに春哉くんにこのような表情をさせているんだ!という強い意思が伝わってくる。