年上幼なじみのあぶない溺愛
「ここはおとなしく写真を撮ってもらったほうが早く終わると思うよ」
「……っ」
確かに春哉くんの言う通りだ。
ここで変に嫌がって離れたら、周りにどう思われるかわからない。
このままの状態でいて、春哉くんから離れてもらうほうが都合がいい可能性もあった。
そうと決まれば、早く望美ちゃんに写真を撮ってもらわないと……!
顔を上げて望美ちゃんに目で訴えると、おどろいた表情を浮かべていた望美ちゃんが私の視線に気づき、すぐに写真を撮ってくれた。