年上幼なじみのあぶない溺愛
「ほかの先輩たちにも声をかけたいけど、1年からはなかなかできないよね……」
「本当にね。もっと先輩たちと話したいのになぁ」
春哉くんたち以外の先輩たちとも話したいと思っている女の子たちも多い様子だったけれど、1年ということもあり、なかなか自分からは声をかけにくいようだった。
「おっ、あそこって1年の女子だよな」
「せっかくだし行こうぜ」
そのとき、タイミングよく男の先輩たちの大きな声が遠くのほうで聞こえてきた。
お酒など飲んでいないというのに、まるで酔っているかのようにノリノリで勢いがあるように思えた。