年上幼なじみのあぶない溺愛
そうこうしているうちに先輩たちは近づいてきて、そのうちのひとりと目が合ったときだった。
「ごめん、俺たちも1年の子たちと話したいから、後にしてもらっていい?」
柔らかな声に優しい笑みを浮かべ、その男の先輩たちに声をかけたのは春哉くんだった。
「ほら、戻って戻って。団長の頼みだよ!」
続いて春哉くんのとなりに立つ沙良先輩も、男の先輩たちを席に戻るように促していた。
男の先輩たちは粘ることなく、むしろ少し怯んだ様子ですぐに席へと戻っていく。