年上幼なじみのあぶない溺愛



 不思議に思ったけれど、今はそれよりも……。


「みんな、打ち上げを楽しめているかな」

 来たてしまった。
 ついに私のいるテーブルに春哉くんが来てしまった。



「の、望美ちゃん……!よかったら私と席を代わっ」
「ううん、そのままで大丈夫!」


 きっと望美ちゃんは喜んで席を代わってくれるだろうと思っていたけれど、なぜか断られてしまった。

 望美ちゃんを見ると、なぜかニヤニヤと頬を緩ませていた。


「写真のときを思い出して恥ずかしいんでしょ?」
「うっ……」

「この機会に春哉先輩ともっと仲良くなるといいよ!春哉先輩の素晴らしさを志羽はもっと知るべきだから!」


 霧谷先輩のほうがいいと言ってしまったことが、ここにきて仇となってしまう。

 望美ちゃんと席を代わる前に、春哉くんがさりげなく私のとなりに腰をおろした。

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