年上幼なじみのあぶない溺愛



 それ以上に春哉くんがとなりに座っていることのほうが、私の思考の大部分を占めていた。

 このまま何事もなく終わりたいけれど、春哉くんのことだからそれだけでは終わらない気が……。


「楽しんでもらえて良かった。俺も青団のみんなのおかげで忘れられない体育祭になったよ」

「……っ!?」


 まさにその直後だった。
 春哉くんの右手が、私の左手に重ねてきたのは。


 思わず顔を上げて春哉くんを見たけれど、春哉くんは一切私のほうを見ようとはしない。

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