年上幼なじみのあぶない溺愛
「だ、大丈夫だよ……」
「志羽のことだからきっと着替えるだけで、すぐ俺の家に来ようとするよね?ちゃんもシャワー浴びて、体温めないと許さないよ」
まるで脅すような低い声に肩がビクッと跳ねる。
これはもう……逆らえないと素直に思った。
ここはおとなしく言うことを聞こうと思い、返事をして頷いた。
春哉くんの家に着くと、まずは玄関先で待たされ、先に家へあがった春哉くんに複数のバスタオルを渡され、そのうちの一枚は春哉くんの手で頭を優しく拭いてくれた。
私は制服の上からある程度水滴をバスタオルで吸い取り、家にあがらせてもらう。
すぐさま洗面所に案内され、すでにシャワーをお湯に変えて準備してくれていた。
ここはシャワーを借りさせてもらい、体を温める。
思いのほか体は冷えており、途中くしゃみも出てしまった。
シャワーを浴び終えると、春哉くんが準備してくれていた服を着る。
たぶん春哉くんのジャージで、少し……いや、かなり大きかったけれど、ジャージのためか、そこまで着にくいという感じはしなかった。