年上幼なじみのあぶない溺愛
13.年上幼なじみの正体



 次の日の朝、私は熱を出してしまった。


「志羽、本当にひとりで大丈夫?」
「もちろんだよ……!」

 お母さんから熱だと聞いたのだろう、春哉くんが心配した様子で私の部屋にやってきた。

 けれど大丈夫じゃないなんて言えば、春哉くんに迷惑をかけるだけだ。


 それに……こうしていつものように、朝早くから私のところに来てくれるだけで嬉しい。


「ごめんね、俺のせいで」

「本当に春哉くんのせいじゃないから……!だけど、あの……春哉くんは大丈夫?」

「俺?俺はこのとおり大丈夫だよ」
「でも、その……昨日が、原因でうつったりとか……」


 濁してしまったのは、恥ずかしかったからだ。

 昨日、たくさんキスをして……春哉くんにうつしていたらどうしようって不安になった。


「……ふっ」

 私が恥ずかしがっていることに気づいたのか、春哉くんに笑われてしまう。

 春哉くんは平気かもしれないけれど、私はすごく恥ずかしくなり、熱がさらに上がった気がした。

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