年上幼なじみのあぶない溺愛
15.あぶない溺愛
春哉くんと付き合ってはじめての夏休みが終わり、ついに私たちは学校でも付き合っていることを隠さなくなった。
最初は怖かったけれど、想像以上に多くの人たちが祝福してくれて。
中にはよく思っていない人もいたけれど、なんとか平穏な毎日を送ることができていた。
さらに月日が流れ、夏から秋へと季節が移り変わったある日のこと。
「春哉くん?」
「んー?」
私たちは放課後、一緒に帰って今日は春哉くんの家に来ていた。
リビングのソファに座って……ではなく、春哉くんの部屋で過ごしていた。
いまはベッドの脇に座り、後ろから春哉くんに抱きしめられている状態だった。
付き合ってからの春哉くんは、私の知らない一面も見ることができ、幻滅するどころかむしろどんどん好きになっていく一方である。