年上幼なじみのあぶない溺愛



「ふっ……」

「笑いごとじゃないよ!みんな誤解してる、私のほうが春哉くんのこと好きで好きで仕方がないのに……」


 昨日も春哉くんと一緒に食堂へ行ったけれど、人目を気にせずに触れてきたり、食べさせ合いっこをしたり……と、かなり春哉くんは甘かった。

 それを見て、みんな勘違いしてしまったのだと思う。




「そんな可愛いこと、いまは言わないで欲しかったな」
「へ……」

「そもそも志羽の言っている話、うわさじゃないよ」
「えっ、もう誤解だってみんなわかって……」

「事実なんだから、うわさでもなんでもないよ」


 春哉くんはそう言って、私の耳にキスを落とす。

 あっ……これは、もしかしたら、春哉くんのスイッチが入ってしまったかもしれない。

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