年上幼なじみのあぶない溺愛
「きょ、今日の学校が楽しくて……!みんないい人たちばかりだったんだ」
別に嘘は言っていない。本当に今日は楽しかったし、クラスのみんなはいい人たちばかりだった。
火神くんは少し怖いというか、ストレートに言葉をぶつけてくるけれど……助けてくれたし、悪い人ではない。
「……そっか、良かったね」
「うん!」
うまくはぐらかせただろうか。
春哉くんはいつもと変わらぬ笑みを浮かべているけれど、あまり感情は読み取れない。
そういえば、春哉くんが怒ったところや泣いたところを見たことがない。
いつも優しい雰囲気を漂わせて、穏やかな表情をしている春哉くん。