年上幼なじみのあぶない溺愛



「……そっか。今日は家が外、どっちで食べようか?」


 ふう、と思わず安心して息を吐きそうになったけれど、慌てて口をかたく結ぶ。

 あぶない。
 油断しているとすぐに顔や声に出てしまうから、本当に気をつけないと。


「んっとね、私は……」


 ふと本気で考えてみたけれど、結論から言えば春哉くんがいればどこでもいい、だった。

 外で食べてもいいし、テイクアウトして家で食べたり、はたまた家で作って食べたり。


 どれもこれも春哉くんがいたら彩りのある時間になると確信できた。


「んー、春哉くんは希望ある?」

 “どっちでもいい”の回答は春哉くんを困らせてしまうだろうから、彼の意見も求めることにした。

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