年上幼なじみのあぶない溺愛



 すぐに着替えてから行こうと思ったけれど、さすがに早すぎるのは申し訳ないと思い、リビングのソファに腰をおろした。


「……ふふっ」


 今日はいいこと尽くしで、思わず頬が緩む。

 朝から春哉くんと一緒だっただけではなく、学校帰りもこうして春哉くんと一緒に過ごせるなんて贅沢だ。


 それにクラスメイトもいい人たちばかりで、恵まれていた。


 楽しい高校生活が待っている予感がして、今からワクワクが止まらなくなる。



「そろそろいいかなぁ」


 あまり春哉くんの家に行くのが遅くなっても、なにダラダラしているんだと思われそうだ。

 春哉くんがそんなことを思うような人にみえないけれど、本当は私と良好な関係を保つのが面倒だと思われていたら……なんて、今から彼と会うのにマイナスなことを考えちゃダメだ。

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