年上幼なじみのあぶない溺愛
「志羽には他のことをお願いしたいな」
「春哉くんは私が料理オンチだと思ってるんでしょ……!」
怒っているのが伝わるように頬を膨らませたけれど、春哉くんにはまったく効果がなく。
「そんな可愛い顔をしても無駄だよ。それに志羽が料理オンチなわけがないよ。いつも俺と作るとき、すごく手際がいいし」
「ほ、ほんと……?わかってくれてる?」
「もちろん。ただ怪我をさせたくないからね」
「春哉くんは心配性だよ……!」
唇を尖らせるけれど、料理オンチだと思われていないことに安心する。
結局今日も料理ができるアピールができなかったけれど、私なりに春哉くんを手伝おうと思った。