年上幼なじみのあぶない溺愛
そのあとは料理に集中して、失敗することなく完成することができた。
完成した料理を春哉くんとふたりで食べて、しあわせな時間を過ごしていた。
高校に入学する前は受験があったため、春哉くんとの時間がほとんどなかった。
だからなおさら嬉しくてしあわせだと思った。
けれど春哉くんはどう思ってくれているのだろうと、ふと不安になった。
私が受験生だった頃のほうが関わらずに済み、楽だったのかな。
なんて自分で考えて胸が痛んでしまう。
同じ高校を目指すと言ったとき、『嬉しい』と言って笑ってくれたけれど、どうして高校まで同じところに来るんだと思われていなかっただろうか。