年上幼なじみのあぶない溺愛



 今はフリーであると望美ちゃんから聞いたときは正直安心した。

 一度、中学のときに春哉くんの口から「彼女ができた」と聞いたことがあり、しばらくは立ち直れなかったことを思い出す。


 今は別れたらしいけれど、実は違うお相手がいて……という可能性も心のどこかで考えていたからだ。

 ただ春哉くんは多くの女の人から注目を浴びており、モテモテ。


 そんな春哉くんがいつ、好きな女の人ができて付き合ってしまうかわからない。

 早く女の人として見られるように頑張りたいけれど、なかなかうまくいかない。


「やっぱり西山先輩と霧谷先輩の二大イケメンと交流したいよね!どっちかと同じ体育祭の団になれますように……!」

「そっか……3年生とも同じ団になるのか」


 体育祭では1.2.3年のそれぞれひとクラスずつが合わさり、ひとつの団が編成される。

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