年上幼なじみのあぶない溺愛



 それは3年生がクジで決めるらしいけれど、春哉くんと同じ団になる可能性もあった。


 正直、同じ団は避けたいなと思ったり。
 だって、つい油断して「春哉くん」と呼んでしまったら、学校生活が終わったようなものである。


「ぜったいに霧谷先輩も西山先輩も団長になるよね!うわぁ、超かっこいいんだろうなぁ」

「そ、そうだね……」

「あれ、あまり興味がなさそうだね志羽。あっ、そうか。志羽には愛しのダンナ様がいるからね」

「ダンナ様!?……って、誰のこと?」


 望美ちゃんにニヤニヤされてしまうけれど、正直心当たりがない。

 てっきり春哉くんかと……なんて、なにを考えているんだ私は!

< 57 / 380 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop