年上幼なじみのあぶない溺愛
それは3年生がクジで決めるらしいけれど、春哉くんと同じ団になる可能性もあった。
正直、同じ団は避けたいなと思ったり。
だって、つい油断して「春哉くん」と呼んでしまったら、学校生活が終わったようなものである。
「ぜったいに霧谷先輩も西山先輩も団長になるよね!うわぁ、超かっこいいんだろうなぁ」
「そ、そうだね……」
「あれ、あまり興味がなさそうだね志羽。あっ、そうか。志羽には愛しのダンナ様がいるからね」
「ダンナ様!?……って、誰のこと?」
望美ちゃんにニヤニヤされてしまうけれど、正直心当たりがない。
てっきり春哉くんかと……なんて、なにを考えているんだ私は!