年上幼なじみのあぶない溺愛



「本当に志羽は嬉しいことを言ってくれるね」
「事実だもん」

「そんなに必死にならなくて大丈夫。逆にどうして焦ってるの?年上の男性(ひと)にでも恋してるの?」


 図星だったため、つい口を閉じてぎくりとしてしまう。


「……え?」


 その結果、望美ちゃんは目を見開いて不自然に固まっていた。

 変な間があいてしまったことで、もう弁解はできないなと思ってしまう。


 けれど大丈夫、この学校にいるとか春哉くんの名前を出さない限り、バレないはずだ。

 大丈夫、大丈夫と何度も呟いて心を落ち着かせようと試みる。

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