年上幼なじみのあぶない溺愛
「その様子だと捗ってないみたいだね」
「そ、そんなことは……」
「せっかくだし、ふたりで勉強しようか?」
「いいの……!?」
正直、春哉くんには春哉くんの勉強があるため、邪魔をしたら悪いと思い、一緒に勉強をしたいとは言えなかった。
けれど春哉くんから言ってくれたのだ、これはいいということで大丈夫だろう。
ついつい食いついてしまい、春哉くんに笑われてしまったのは少しだけ恥ずかしい。
「じゃあ決まりで。いつがいい?」
「んー……今日は友達と勉強しようって話になってて……」
早速今日で!と言いたいところだったけれど、放課後に望美ちゃんと一緒に勉強しようと約束していた。
正確には望美ちゃんと火神くん、火神くんの友達の4人である。