年上幼なじみのあぶない溺愛
それに春哉くんにだって予定はあるだろうし、いきなり今日というのも気が引けた。
「じゃあ週末はどうかな。テスト前の最後の休日に、朝から集中して勉強するのはいいと思わない?」
「休日……!?」
休日ということは、学校に行かなくていい。
朝から春哉くんと一緒に勉強して………考えただけで頬が緩んでしまう。
朝から勉強は普通嫌なはずなのに、春哉くんと一緒となれば話が違ってしまう。
「ふたりだとサボれないような状況を作れるだろうし」
「じゃあ休日にお願いしたい、です……!」
ひとりだとサボってしまう可能性が高いけれど、春哉くんがいればサボれない状況下にいることだろう。
「それなら決まりで。俺が志羽を起こしに行くね」
「えっ……!そんな、悪いよ」
「アラームより俺が起こしたときのほうが、志羽も起きやすいと思うから」
まさにそのとおりのため、春哉くんの言葉になにも返せなくなってしまう。
ここまで面倒を見てもらって、本当に申し訳ない。わかっているのなら反省しろって話だけれど。