吐いて。食べて。吐いて。
冬。
こんなわたしにも彼氏ができた。
好きと言われれば分からなかった。
過食嘔吐になってからも
告白されたこともあったけど
その人は優しい人だと思って承諾した。
単なる
心の拠り所が欲しかった。
食べて吐いても満たされなかったものを
その人がが埋めてくれると思った。
でも、
それは大間違いだった。
その人は
理想が高かった。
わたしを人形と思っていたのかもしれない。
こう言った服を着てほしい。
笑っていてほしい。
メイクはこの方がいい。
挙句の果てにはこう言われた。
抱きしめられた時
「意外と太いね。」
お姫様抱っこをしたいと言われされた時
「重っ、、、。」
その時
わたしは35キロだった。