吐いて。食べて。吐いて。
母の心の内
空港から迎えにきてくれて
ままが私を見て一言放つ。
「悪化してる。」
私はこの時まだ太いと思っていたが
ままに撮ってもらった写真を
今見返すと骸骨だった。
(もちろん、今この時の体型に戻りたいとは思わない。)
「太いよ。
太ももとか太い。肉削ぎ取りたい。」
ままは泣きそうになりながら私を見る。
私はままの車に乗り込んで
シートベルトをかける。
ミラー越しに見た
ままの表情はとても辛そうだった。
でも私は治そうとは思わない。