Honey×Secret
カテョーナク王国行く日当日-・・・
「結ちゃんおはよう〜!」
「おはよう咲彩ちゃん…!」
駅の改札口付近で待ち合わせする事に
なり着くと咲彩ちゃんと雪城くんがいた。
「雪城くんおはよう」
「はぁ〜…おはよう」
ゆっくりとあくびしながら指で目元を
擦っている姿が完全に絵になっていて
通勤のOLさんから私たちと同い年
ぐらいの若い女の子たちまで通る度に
雪城くんの事をチラチラと見ていた。
流石モテる男は違うなと思っていると…
遠くから御子柴くんの声が聞こえて
振り向くと大きく手を振りながら
御子柴くんが走ってきた。
「もしかして…俺、遅刻?」
「いや朝陽にしては
時間内に間に合ってるよ」
「ちょ、吏人てめっ…!」
雪城くんに言われて図星だったのか
御子柴くんは雪城くんとじゃれていた。
…朝から御子柴くんは元気だな
「結ちゃん2人置いて先に行こう?」
「え、う、うん…」
じゃれている2人を見て呆れながら
咲彩ちゃんは言い私たちは先に改札に
入っていくと御子柴くんが気づいて
急いで追って改札口に入って行った。
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「凄い混んでるね…」
「そうだね…私たち潰れないように
しっかり棒に掴まってないと…!」
電車が来て乗ると週末なのか
もの凄く人が多く混んでいて咲彩ちゃんは
しっかりと手に棒をギュッと掴みながら
倒れないように必死に立っていた。
ちなみに私はというと…
ちょうど私の位置から吊り革があり
手を伸ばして掴みながら咲彩ちゃんと
同じように倒れないように立っていた。
「この先、電車が揺れますのでご注意
ください。お立ちのお客様はお近くの
つり革や手すりにお掴まりください。」
車内アナウンスで駅員さんの声が聞こえ
私はより一層手に力を入れようとした
瞬間に…ガタッと揺れて吊り革から
離れてしまいぶつかると目を瞑ると…
「あっ…ぶな」
「え」
頭から痛みがなく恐る恐る目を
開けると視界が真っ暗で上を
見上げると雪城くんの顔があった。