魔界の華は夜に咲く
馬車の中では2人とも特に会話もなかった。

センジュもこれ以上は聞けなかった。


_なんでこんな事になっちゃってるんだろう・・私。


アルヴァンも窓から外を眺めている。


_愛が無くても・・・そういう事が出来るのは男の人だけなんじゃないかな。女の方は・・違うんじゃないかな。


だって私だってそんなの嫌だし、セヴィオの侍女さん達だってセヴィオに憧れてるって言ってたし。


好きだから出来るんじゃないのかな?




ぐるぐると頭の中で何度も考えた。



_パパはどうして、ママと一緒にいられなかったんだろう。



ふと両親の事を考えた。



_あんなにパパはママの事好きみたいなのに。
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