魔界の華は夜に咲く
「って言われても・・・」


すんなりと受け入れられる訳もない。


「んー、どうしたら信じてくれるのかなぁ」


とそれでも楽しそうに父が悩んでいるとノックが聞こえた。


コンコンコン


「あ、来た来た。入っていいよ」


「失礼いたします」



父の合図と共に颯爽と順に入ってきた男達は父の前に跪いて首を垂れる。

4人だ。

またしても異様な雰囲気にセンジュは後ずさった。


_何この人達・・・でもパパだっていう人と同じ様な雰囲気してる。それになんか怖い。ピリついてる。



「あー、お前達頭を上げていい。むしろしっかり見て欲しい。これが私の1人娘、センジュだ」


自慢げな父の声に、父の配下であろう男達は顔を上げた。

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