魔界の華は夜に咲く
「まーったく。すっかり困らせられたな」
「す・・すみません・・」
意地悪そうにアルヴァンは言った。ワザとらしく怒った顔をしている。
ようやく自分を取り戻したセンジュは取り乱した恥ずかしさに顔を伏せた。
_痛い・・私、痛すぎる子だ・・。
「そうだな。お詫びに良い事してもらおうか」
「え?なんですか?」
「ん」
とアルヴァンは目を閉じて顔を前に出した。
「え・・・」
「お前からキスしてくれたら許す」
「え・・えええっ!?出来ませんよそんな」
片目でちらりとアルヴァンは睨んだ。
「ふーん。俺の事好きじゃないんだ?やっぱり魔族は嫌なのか」
_い、い、意地悪!!!
「し、知りません!その手には乗りませんよ!」
「はあ?人を不快にしておいてなんで逆にキレてるわけ?」
「うっ・・・」
_アルヴァンさんの事は好きだけど、でも・・でもおおおっ!
きゅっ。と両手を握られ拘束された。
するまでは離さないだろう。
「早くしないと日が暮れるぞ」
「う・・・」
とても楽し気な声のトーンだった。
ドキドキドキ・・・ドクドクドクドク
心臓は爆音だ。
そっと、センジュは顔を近づけた。
今にもまつ毛が当たりそうだ。
「・・・っ・・」
ぷちゅ。と柔らかな唇がくっついた。
恥ずかしさの余りセンジュはすぐに顔を背けた。
たったの一瞬だ。
「も、もう無理・・限界です!」
「なんで唇がくっついただけで慌ててるんだお前は」
「慌てますよ!酷い!意地悪!」
「はぁー・・ガキすぎる。酒でも飲ますかな」
「なんて大人ですか!」
「そんなに騒がれたらムードもへったくれもないな」
「余計なお世話ですよっ」
「よっと」
アルヴァンはセンジュの背中に手を回し、自分へ引き寄せた。
そしてアルヴァンの膝にセンジュは跨る形で座らせられた。
「ちょ・・」
「はいはい、いいから。もう観念しろ」
「・・はい!?」
「センジュは俺の事が好きか?嫌いか?」
ドキン
「それは・・」
_質問がズルい。二択はズルいよ!
「好きならいいじゃないか」
「・・・そんな単純じゃ」
「難しく考えるから病むんだ。さっきみたいに」
「うう・・」
「もっと軽く考えろ。楽に」
そう言ってアルヴァンは下から覗き込むようにセンジュの唇を奪った。
「ん・・アルヴァ・・んっ」
するりと舌が口へ滑り込み、絡めとられる。
「ふあ・・ちょ・・ふっ・・」
しっかりと頭を大きな手で抑えられている。両手もだ。
身動きは取れない。
「あっ・・やっ・・はっ」
うねる舌から零れた唾液が顎を伝う。
「アルヴァン・・さ・・」
「センジュ・・うん・・気持ちいい」
ドキン
急に色気をまとった大人びた声が耳に飛び込んできた。
そのまま耳をかじられる。
「ひあっ」
ぴちゃりという音がセンジュの体に電気を走らせた。
「んっ」
「ここ・・好き?」
「や・・好きじゃない」
「嘘だ・・体は反応してるぞ」
アルヴァンの唇が首を伝うと、ビクビクと体が跳ねる。
静まり返った部屋に服の擦れる音が響き、一層恥ずかしさを増した。
「駄目・・止めて下さい」
「んー・・フフ。嫌だ」
「アルヴァンさん!」
「今日は止めない。最後までな」
ドキン
「な、なんで・・」
「そう決めたから」
「え・・?」
アルヴァンはニコリと一度微笑むと、センジュの衣服をはぎ取った。
下着同然になってしまった。
「ちょっ・・」
ちゅ・・ちゅ・・。
と何度もキスが鎖骨に落とされる。
「アルヴァンさん・・ねえ・・嫌だ・・待ってください」
「駄目だ。お前を1人にすると不安で仕方ない」
「そんな、私大丈夫ですから」
「言っただろう。今、お前の言葉は信用しない」
「ええ!?」
アルヴァンはキスをしながららブラのホックを外した。
露わになった乳房にアルヴァンの滑らかな舌が這う。
「ひうっ・・あっ・・ぁ・・アルヴァ・・ぁ」
「誰だって初めては怖いよ。俺も怖い」
「う、嘘・・」
_奥さんも子供もいたのに!?
「今だって緊張で心臓がバクバクしてるし・・」
「手つきが慣れてるくせにっ・・やっ」
「手が震えていたら恰好つかないだろう。いい大人が」
そう言ってアルヴァンはセンジュの白い肌に指を滑らせた。
「あっ・・ぅ・・んんっ」
「可愛い・・もっと・・」
_アルヴァンさんは好き。だけど・・だけど・・・!!
センジュの脳裏に浮かんだのはフォルノスの顔だった。
「・・え」
「ん?どうした?」
センジュがぴたりと止まったので、流石にアルヴァンも動きを止めた。
_なんで・・フォルノスの顔が浮かぶの?どうして・・
「もしかして、他の男の事考えたか?」
ドキン
「え、ち、違います・・違う・・」
「はぁん・・図星だな。わかりやすいな」
自分でも信じられない状況に戸惑いを隠せない。
「俺の事考えて欲しいんだけどな。嫉妬させると少し乱暴になるぞ」
「違う・・違うんです・・」
否定すればするほど、フォルノスの顔が浮かびあがった。
初めてみた時の笑顔を。
_嘘・・私・・フォルノスの事?
自分でも信じられなかった。
「す・・すみません・・」
意地悪そうにアルヴァンは言った。ワザとらしく怒った顔をしている。
ようやく自分を取り戻したセンジュは取り乱した恥ずかしさに顔を伏せた。
_痛い・・私、痛すぎる子だ・・。
「そうだな。お詫びに良い事してもらおうか」
「え?なんですか?」
「ん」
とアルヴァンは目を閉じて顔を前に出した。
「え・・・」
「お前からキスしてくれたら許す」
「え・・えええっ!?出来ませんよそんな」
片目でちらりとアルヴァンは睨んだ。
「ふーん。俺の事好きじゃないんだ?やっぱり魔族は嫌なのか」
_い、い、意地悪!!!
「し、知りません!その手には乗りませんよ!」
「はあ?人を不快にしておいてなんで逆にキレてるわけ?」
「うっ・・・」
_アルヴァンさんの事は好きだけど、でも・・でもおおおっ!
きゅっ。と両手を握られ拘束された。
するまでは離さないだろう。
「早くしないと日が暮れるぞ」
「う・・・」
とても楽し気な声のトーンだった。
ドキドキドキ・・・ドクドクドクドク
心臓は爆音だ。
そっと、センジュは顔を近づけた。
今にもまつ毛が当たりそうだ。
「・・・っ・・」
ぷちゅ。と柔らかな唇がくっついた。
恥ずかしさの余りセンジュはすぐに顔を背けた。
たったの一瞬だ。
「も、もう無理・・限界です!」
「なんで唇がくっついただけで慌ててるんだお前は」
「慌てますよ!酷い!意地悪!」
「はぁー・・ガキすぎる。酒でも飲ますかな」
「なんて大人ですか!」
「そんなに騒がれたらムードもへったくれもないな」
「余計なお世話ですよっ」
「よっと」
アルヴァンはセンジュの背中に手を回し、自分へ引き寄せた。
そしてアルヴァンの膝にセンジュは跨る形で座らせられた。
「ちょ・・」
「はいはい、いいから。もう観念しろ」
「・・はい!?」
「センジュは俺の事が好きか?嫌いか?」
ドキン
「それは・・」
_質問がズルい。二択はズルいよ!
「好きならいいじゃないか」
「・・・そんな単純じゃ」
「難しく考えるから病むんだ。さっきみたいに」
「うう・・」
「もっと軽く考えろ。楽に」
そう言ってアルヴァンは下から覗き込むようにセンジュの唇を奪った。
「ん・・アルヴァ・・んっ」
するりと舌が口へ滑り込み、絡めとられる。
「ふあ・・ちょ・・ふっ・・」
しっかりと頭を大きな手で抑えられている。両手もだ。
身動きは取れない。
「あっ・・やっ・・はっ」
うねる舌から零れた唾液が顎を伝う。
「アルヴァン・・さ・・」
「センジュ・・うん・・気持ちいい」
ドキン
急に色気をまとった大人びた声が耳に飛び込んできた。
そのまま耳をかじられる。
「ひあっ」
ぴちゃりという音がセンジュの体に電気を走らせた。
「んっ」
「ここ・・好き?」
「や・・好きじゃない」
「嘘だ・・体は反応してるぞ」
アルヴァンの唇が首を伝うと、ビクビクと体が跳ねる。
静まり返った部屋に服の擦れる音が響き、一層恥ずかしさを増した。
「駄目・・止めて下さい」
「んー・・フフ。嫌だ」
「アルヴァンさん!」
「今日は止めない。最後までな」
ドキン
「な、なんで・・」
「そう決めたから」
「え・・?」
アルヴァンはニコリと一度微笑むと、センジュの衣服をはぎ取った。
下着同然になってしまった。
「ちょっ・・」
ちゅ・・ちゅ・・。
と何度もキスが鎖骨に落とされる。
「アルヴァンさん・・ねえ・・嫌だ・・待ってください」
「駄目だ。お前を1人にすると不安で仕方ない」
「そんな、私大丈夫ですから」
「言っただろう。今、お前の言葉は信用しない」
「ええ!?」
アルヴァンはキスをしながららブラのホックを外した。
露わになった乳房にアルヴァンの滑らかな舌が這う。
「ひうっ・・あっ・・ぁ・・アルヴァ・・ぁ」
「誰だって初めては怖いよ。俺も怖い」
「う、嘘・・」
_奥さんも子供もいたのに!?
「今だって緊張で心臓がバクバクしてるし・・」
「手つきが慣れてるくせにっ・・やっ」
「手が震えていたら恰好つかないだろう。いい大人が」
そう言ってアルヴァンはセンジュの白い肌に指を滑らせた。
「あっ・・ぅ・・んんっ」
「可愛い・・もっと・・」
_アルヴァンさんは好き。だけど・・だけど・・・!!
センジュの脳裏に浮かんだのはフォルノスの顔だった。
「・・え」
「ん?どうした?」
センジュがぴたりと止まったので、流石にアルヴァンも動きを止めた。
_なんで・・フォルノスの顔が浮かぶの?どうして・・
「もしかして、他の男の事考えたか?」
ドキン
「え、ち、違います・・違う・・」
「はぁん・・図星だな。わかりやすいな」
自分でも信じられない状況に戸惑いを隠せない。
「俺の事考えて欲しいんだけどな。嫉妬させると少し乱暴になるぞ」
「違う・・違うんです・・」
否定すればするほど、フォルノスの顔が浮かびあがった。
初めてみた時の笑顔を。
_嘘・・私・・フォルノスの事?
自分でも信じられなかった。