魔界の華は夜に咲く
その出来事は四大魔将に共有された。
月に一度の四人だけの会議中にだ。
エレヴォスは微笑みながら言った。
いつも通り心境が読めない笑みを浮かべている。
「センジュは私を頼ってくれたのです。責めないでやってくださいね」
「・・・そうか」
「・・んだよそれ」
アルヴァンもセヴィオも初めは怒りをあらわにしていたが、事情を聴き強張る拳の力を抜いた。
しかしフォルノスの拳は打ち震えたままだった。無意識に震えているのを本人は気づいていない。
顔はいつも通りを装っていたが、内心静かな炎が燃えている事も。
「で・・センジュはお前に決めたのか?」
「そのようです。・・と言いたいところですが・・そういう訳ではないのでしょう」
「何?」
「荒れた気持ちを取り払いたかっただけだと思います」
「どうしてそう思う?」
「近くにいてそう思ったのです」
_愛を注いでもその愛は流れて行ってしまう。
心に穴が開いている様な顔をしていたから。
エレヴォスは残念そうに遠くを見つめた。
切ない心を閉じ込める。
「一度体の関係を持ったからと言って、めでたしとは限りません」
「・・・へえ」
「ま、様子をみるさ。つまり俺達にもチャンスがあるって事だな」
「どうでしょう?私が一歩リードしてますし」
「はー?強気だなお前」
「フフフ」
セヴィオは不貞腐れていたが、アルヴァンは強がった様に言った。負けず嫌い全開だ。
アルヴァンがちらりとフォルノスを見ると、フォルノスは窓の外を見ていた。
「どうした?」
「・・いや」
「センジュの事、少しは考えたか?」
「興味ない」
「ふうん・・」
_本当にそうかねぇ・・。思いつめた顔を表に出す様になったんだな。鉄仮面様も。良い傾向じゃねえか。
「センジュの話は終わりだ。ウリエルの事で話がある」
フォルノスがそう言うと、3人の顔は仕事モードに切り替わった。
月に一度の四人だけの会議中にだ。
エレヴォスは微笑みながら言った。
いつも通り心境が読めない笑みを浮かべている。
「センジュは私を頼ってくれたのです。責めないでやってくださいね」
「・・・そうか」
「・・んだよそれ」
アルヴァンもセヴィオも初めは怒りをあらわにしていたが、事情を聴き強張る拳の力を抜いた。
しかしフォルノスの拳は打ち震えたままだった。無意識に震えているのを本人は気づいていない。
顔はいつも通りを装っていたが、内心静かな炎が燃えている事も。
「で・・センジュはお前に決めたのか?」
「そのようです。・・と言いたいところですが・・そういう訳ではないのでしょう」
「何?」
「荒れた気持ちを取り払いたかっただけだと思います」
「どうしてそう思う?」
「近くにいてそう思ったのです」
_愛を注いでもその愛は流れて行ってしまう。
心に穴が開いている様な顔をしていたから。
エレヴォスは残念そうに遠くを見つめた。
切ない心を閉じ込める。
「一度体の関係を持ったからと言って、めでたしとは限りません」
「・・・へえ」
「ま、様子をみるさ。つまり俺達にもチャンスがあるって事だな」
「どうでしょう?私が一歩リードしてますし」
「はー?強気だなお前」
「フフフ」
セヴィオは不貞腐れていたが、アルヴァンは強がった様に言った。負けず嫌い全開だ。
アルヴァンがちらりとフォルノスを見ると、フォルノスは窓の外を見ていた。
「どうした?」
「・・いや」
「センジュの事、少しは考えたか?」
「興味ない」
「ふうん・・」
_本当にそうかねぇ・・。思いつめた顔を表に出す様になったんだな。鉄仮面様も。良い傾向じゃねえか。
「センジュの話は終わりだ。ウリエルの事で話がある」
フォルノスがそう言うと、3人の顔は仕事モードに切り替わった。