魔界の華は夜に咲く
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4人が会議中、センジュは部屋で過ごしていた。


「はぁ・・」


深いため息をついた。


_エレヴォスさんの優しさに甘えてしまった。

でも・・なんにも変わってないんだ私。

フォルノスはこの事知っちゃうよね。

怒るかな。呆れるかな。

それとも興味もないかな。


ズキン

ズキン

と胸の痛みは治まる事はない。


_他の誰かを好きになれたら楽だと思ったのに。

うまく行かない。


コンコン

物思いにふけっていると、ノックが聞こえた。


「はい」

「センジュ様、魔王様の使いでございます」


_パパの?


「魔王様がお待ちでございます」

「はい、行きます」


_ど、どうしよう。私の事・・やっぱり抹殺するとか言わないかな。


不安を胸に抱き、センジュは扉を開いた。

目の前には兵士が3人立っていた。


「こちらへどうぞ」

「はい・・」


促され廊下を歩く。


「あの・・パパの体調は大丈夫なんですか?」

「はい、すっかりお元気です」

「そうですか・・良かった」


_怖いけど・・信じよう。パパの事。


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