魔界の華は夜に咲く
「確か、前回の晩餐会では酔った勢いで山を一つ消し去ったのだ。お前のお父上は」


「はい!?」


山を消し去る力って!?


「暴走されると何が起こるかわからないのだ。常に我々は見張り役でもあるという訳だ」


「えっと・・凄いですね」


「ハハ、凄いのはお前のお父上だ」


「あの・・なんか・・すみません」


渡された水を飲み干しながら魔王はセンジュに向かって手を振っている。


_ニコニコしてるけど・・なんか怖い。やらかしそうな顔してるっ



ふわりふわりとセンジュの前に魔王は立った。


「センジュ、パパは今日はもう駄目だから後は4人と仲良く楽しんでね」


「あ・・はい。おやすみなさい」


「おやすみセンジュ~~」


ちゅっ。

頬にキスをしてから配下に連れられて魔王は広間を去っていった。

一気にワインを5杯飲み干していたのを確認している。ふらふらしている魔王を侍女達が3人がかりで連れていった。



_なんかただの駄目上司状態じゃない!?色々と驚きなんですけどっ




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