魔界の華は夜に咲く
ピー

フォルノスが指笛を吹くと空から漆黒の馬がかけてきた。
カラスの様な翼が生えている黒天馬(ダークペガサス)だ。


「な・・・」


フォルノスの近くに馬は降り立った。
筋肉質の体が黒光りしている。凛々しくも馬特融の優しい瞳がセンジュを見つめた。


「一体何を・・っ!?」


フォルノスはセンジュを片手で抱き上げると馬に乗った。
セヴィオは楽しそうに笑っている。


「責任は取るんだろうな?フォルノス」

「なんの責任だ?今からこの娘が空から万が一落ちてもそれはただの事故だ」

「はい!?」


センジュに抵抗など出来る訳もない。

フォルノスとセンジュを乗せた黒馬は空へと羽ばたいた。


< 33 / 155 >

この作品をシェア

pagetop