魔界の華は夜に咲く
一時間後、部屋で放心していたセンジュの元へ侍女が夕食を伝えに来た。


「ご夕食のお仕度が整いました。こちらへどうぞ」


侍女はセヴィオが居ない事を察している様子で何も聞いては来なかった。



_セヴィオ、何処に行ったんだろう・・?



不安げに廊下を歩いていると、執務室から一人の侍女が出てきた。


「姫様、セヴィオ様は先の暴動の件で少し遅れて参ります」

「あ、はい・・」


しげしげと案内され、センジュは用意された部屋へと通された。
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