魔界の華は夜に咲く
湯船から上がり、自分の部屋で1人物思いにふけった。


_もやもやしたり、ムカムカするのは・・あんな事をされたからだ。
だって、仕方ないよ。魔族・・なんだしね。人間とは感覚が違うんだきっと。


と、無理やり言い聞かせた。

人間にもそういうヤツがいるという事を知らない無垢な女子センジュだ。



_でも、私を見るあの目は真剣だったから・・本気だと思って、純粋に気持ちを受け取った気でいたから。
だからちょっと悲しかったのかもしれない。残念な気持ちが出てきてしまって。



『特定の恋人はおりませんが、セヴィオ様は四大魔将であり女が憧れる存在なのです。
皆、望まれれば喜んでご奉仕します。お役に立てるのならば本望なのです』




_そりゃ、そうかー。
特別感あるもんね。四大魔将って。
凄いな。めっちゃくちゃモテるのかもしれない。


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