魔界の華は夜に咲く
「これから他の3人と、どうなるかわかんねえけど・・」


ドキン


「う、うん・・?」

「俺のこと、脳裏に刻み込んでおけよな」

「セヴィオ・・」

「選ぶのはあんただから・・・だから、ガキみたいに拗ねたりしねえ。他の3人と同じ場所であんたを待ってる」


真っ直ぐ前を向いてセヴィオは言った。少し耳が赤い。


「うん・・ありがとう」


素直にその気持ちを受け取ろうと思った。
本心から出ている言葉だと思えたからだ。


_セヴィオのこと、少しだけわかった気がする。


セヴィオの言葉に応えるようにセンジュは腰に回している腕に力を込めた。
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