魔界の華は夜に咲く
「他の3人と、どうなるかわかんねえけど・・」


ドキン


「う、うん・・?」


「俺の顔、脳裏に刻み込んで置けよな」


「セヴィオ・・」


「選ぶのはあんただから・・・だから、ガキみたいに拗ねたりしねえ。他の3人と同じ場所であんたを待ってる」


真っ直ぐ前を向いてセヴィオは言った。


「・・ありがとう」


素直にその気持ちは受け取ろうと思った。

本心から出ている言葉だと思えたからだ。
< 86 / 289 >

この作品をシェア

pagetop